住宅外皮マイスター資格者の渡辺社長が率いる
「株式会社勝美住宅」様の住宅づくり。

※写真はグループ会社「株式会社Labo」

株式会社 勝美住宅
〒673-0015兵庫県明石市花園町2番地2
住空間設計Labo
〒673-0016兵庫県明石市松の内1 丁目4 番地の13
（事務所：明石、加古川、西宮、茨木）

神戸：本日は兵庫県加明石市の株式会社 勝美住宅様にお伺いさせていただきました。それでは渡辺社長、どうぞよろしくお願いいたします。

渡辺社長：どうぞよろしくお願いいたします。二十年前のことになりますが私は設計技術者として入社しました。当時、品質部分に少し不十分な面がありましたので改善しなければ…と、使命感をもって頑張ってきました。

神戸：渡辺社長は技術者でいらしたんですね。だからオーシャンビューのこの家（下に掲載）、どこのリゾートかと見紛うよう素晴らしい雰囲気ですが、御社の設計力が際立っていることが伺えます。

渡辺社長：ありがとうございます。その施工写真は淡路島のお家ですね。
私たちは設計にすごく力を入れています。だから「建てられない家はない」という位の自信があります。こんなに細かいところまで設計している会社はないのでは？とも思っています。考え抜いた末に形にすることが大事ですし、それを自社の仕様に添って作ることはもっと大変です。ですから細かなディテールを書かなくてはならないんです。
実はこの淡路島の物件を担当したものは、元当社のお客様で、当時別の会社で仕事をしていたのですが、当社で設計してみたい…と入社したんですよ！当社の繊細な設計技術を見ていたんですね。

圧巻のボリューム、その仕様書を渡辺社長自らが！

神戸：それで「仕様書」（それを手にとって）がこんなにすごいボリュームになるんですね。
これは渡辺社長がご自分で書かれたものだとか！
ハウゼコの商品も書いていただいておりますが、これだけのものを書かれるご苦労がいかほどのものかと拝察いたします。

渡辺社長：ええ、品質管理の面から事故をゼロに、と願って努力してきました。ですので問題が解決するまで各部門の大勢のスタッフとともに何度も検討を重ねます。私は「仕様書」は設計部門だけで書いては不十分だと考えています。現場に実際に納まらなければならないものなんですね。時には板金屋さんなどにサンプルを作ってもらいそれを見ながらああでもない、こうでもないと議論を重ねて作ってきた仕様書なんです。そういうことを繰り返していくうちにこのボリュームになったというわけです。

住宅外皮マイスター資格をお持ちの渡辺社長

神戸：社長ご自身が図面を書かれるんですね？あまりないケースだと思いますが。

渡辺社長：ええ、私は一級建築士、宅地建物取引士 の資格を持っています。加えて今回、第一回「住宅外皮マイスター資格試験」を受験しました。

神戸：ええ、もちろん存じ上げています。社長が受験されるというのも珍しいことだと思いました。
そして見事合格されましたよね！

渡辺社長：率先垂範で、まず私がやる！ ということなんです。でも役職柄 勉強の時間が十分に取れないということもあり、受験を決めてから少し後悔したんですよ（笑）。
しかし無事合格した今、当社住宅の品質充実のために「住宅外皮マイスター」を使えないかと考えているところです。検査を徹底するという考えから、「納まり」ということに多くの時間を費やしてきました。そこに「住宅外皮マイスター」の知識が役立つと思うのです。

神戸：ええ、ご存知のことだと思いますが、1980年、カナダの沿岸部・ブリティッシュコロンビア州だけで4000億円の被害が発生したリーキーコンドクライシス（カナダの雨漏りマンション問題）という事故があります。多数の木造建造物で雨漏りによる外装材、下地材の劣化、木構造材の腐朽、断熱材の湿潤、カビなどの発生が相次いだ事件です。日本はブリティッシュコロンビア州のバンクーバーと気候的に似ています。その日本に北米から2×4工法とR2000住宅が持ち込まれたのですから、そのまま建てたのでは同じことが起こるのでは？ 、 関係する各方面の先生方に働きかけました。そして8年の歳月をかけて「耐久性大百科事典」ができ、2022年「住宅外皮マイスター」資格者が生まれました。私は今後、設計、施工、監理の広い分野で必須の知識になるのではないかと考えています。

渡辺社長：教育の現場で木造建築を学ぶ機会が少ない現在、何も知らずに図面を書いてしまったりする技術者が出てくるかもしれないですね。私の会社では今回、先ず五人が受験しましたが、今後はスタッフ全員が住宅外皮マイスター資格者であれば、と考えています。

神戸：渡辺社長のお名刺には、「住宅外皮マイスター」としっかり記載していただいています。、「住宅外皮マイスター」が勝美住宅様の住宅づくりにお役立ていただけるものと確信いたしましたました。本日はお忙しい中、お時間いただき、非常に有意義なお話を聞くことができました。ありがとうございます。