トップ > 第7回 バルコニー手摺り壁の施工(後編) [ 通気×雨仕舞い ] いまさら再入門 < 新建ハウジング掲載特集記事 7 >
新建ハウジングに掲載されたハウゼコとのコラボ記事を紹介します。

[通気×雨仕舞い] いまさら再入門

第7回 バルコニー手摺り壁の施工(後編)

換気棟のハウゼコ < 新建ハウジング掲載特集記事 7 >

バルコニー手摺り壁の雨仕舞い 雨仕舞いと通気は木造住宅を長持ちさせる基本であり、トラブルも多い。
雨を躯体内に浸入させないためには隙間や孔はないほうがよい。

一方、通気を確保するためには隙間や孔が必要になる。
前回はバルコニー手摺り壁の通気の要となる笠木下換気部材の取り付けを中心に紹介した。
今回は雨仕舞いの要である笠木の設置を中心に紹介する。

取材・構成:大菅 力 協力:ハウゼコ
前編に引き続き、通気と雨仕舞いに配慮したバルコニー手摺り壁の施工手順を紹介する。
前回は通気確保の要である笠木下換気部材の取り付けまで紹介した。この部材があることで漏水リスクなく通気が可能になることを確認した。
今回は漏水原因となりやすい笠木の施工を紹介する。

バルコニーの手摺り壁の天端は、日射しや風雨、温度差など苛酷な環境にさらされ、雨漏りにつながりやすい。
なかでも笠木からの雨漏りの事故は多数報告されている。
笠木天端はほぼ水平であり、内部に入り込んだ雨水が排出されにくく、しかも早期に判明しづらい。
外観上に異変が現れたときには、手摺り壁を構成する木材の腐食や下階の漏水など、被害が拡大していることが少なくない。

脳天からの釘打ちは厳禁

笠木からの雨漏りのうち、最も多く見られるのが、笠木を固定する際に脳天(真上)から釘打ちしている事例だ。
釘の周辺にわずかな隙間が生じるため、雨が降れば漏水する可能性がある。

雨漏り防止策として、釘頭にコーキングを施す事例もあるが、気休めに過ぎない。
また経年劣化によりシーリングは数年で防水効果を失うため、その点からも難しい。
笠木の施工に先だって、笠木下部の防水紙や防水テープの施工を完璧に行うことが重要だ。
その上で笠木は横から釘を打って固定する。笠木同士の継ぎ目の防水処理も忘れずに行う。

施工のポイント①

片ハットジョイナーの取り付け

笠木下換気部材の下部に片ハットジョイナーを固定するための木下地を一定間隔で取り付ける
出隅、入隅部分には片ハットジョイナーを固定するための木下地を密に取り付ける
木下地に対して片ハットジョイナーを釘留めする。その上からサイディングを張っていく

施工のポイント②

防水テープと緩衝材の取り付け

広幅の防水テープを手摺り壁の天端に継ぎ目なく貼っていく。コーナー部は直交させる
笠木下換気部材とサイディングの取り合いにはシーリングを打設する
天端に貼られた広幅の防水テープの上から緩衝材を継ぎ目なく取り付けていく

施工のポイント③

笠木の取り付け

緩衝材の上にジョイント金具を取り付けてシリコンシーリングを打設
ジョイント金物を覆うように笠木を取り付け、シーリングと端部のかしめにより一体化
笠木は横方向から小ねじを取り付ける。笠木の継ぎ目はシーリングの上、カバー金物で覆う