社長コラム
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関西サイディングニュース3月号コラムをアップデートしました。

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今日つれづれ
神戸睦史(ハウゼコ)

 最近の日本の住宅の技術革新は、目覚しいものがある。かつて、日本の住宅は高い高いと言われてきたが、最近のローコスト住宅のコストパフォーマンスは驚異的だ。また、パッシブハウスといわれる高気密高断熱住宅も、世界のトップクラスの性能になりつつある。
 パッシブハウスの先進国であるドイツも、意外に消費エネルギーは大きい。寒くて、石造りの住宅も多いので、暖めたり冷やしたりするのに、エネルギーが必要なのだ。もともと、ヨーロッパのエネルギー事情はロシアからの供給に頼っており、安全保障上大きなリスクを抱えてきた。そのエネルギー安全保障を確保するために、フランス等は原発を大量に造り、ヨーロッパ各地に電力供給を行ってきた。
 今では環境派のシンボルのメルケル首相も、以前は原発推進派の時期もあった。その雰囲気を一変させたのが、〝フクシマ〟だ。
 〝フクシマ〟を契機に、日本の住宅が求められる性能に、外皮の断熱性能に加えて、一次エネルギー消費量も加えられた。2020年に住宅の省エネ基準の業務化がなされる。そのときに忘れてはならないのが、外壁の省エネ化だ。
 私達サイディング業界はその重要な役割の一翼を担っていると言えるだろう。
 以前は、主に雨水を防ぐためのものだった外壁が、高気密高断熱の時代になり、その要求される機能は多くなている。
 そして、幸運なことに、2020年に向けて私たちのやるべきことはますます多くなり、また、社会から必要とされる度合いも大きくなっていくと思う。