西日本サイディングニュース7月号掲載
先日、オリンピックが始まった。 始まるまでの開催か延期か中止かの議論が、 不思議なことに開会式と同時に消えた。 コロナの感染者数は増加傾向なのに・・
世間では、 変異型ウィルスに置き換わって、 猛威を奮い始めている。 オリンピックの有力選手達も、感染の為棄権を余儀なくされている。 五年間様々なものを犠牲にして頑張って、 予選を勝ち抜き晴れて国の代表になって来日したのに、 まさかの感染で出場できないなんて、 心中を察するといたたまれない気持ちになる。
ある国の同伴ドクターが感染して、 選手にうつしてしまうという失態もあった。 ドクターがワクチン否定派でワクチンを打っていなかったようだ。 その国の大統領は怒り心頭の声明を出していたが、 日本の首相が、 同じようなことが起こった場合怒りをあらわにするかな?腹話術のような人よりこのような大統領のほうが人間味があるなと感じた。
賛否両論ある開会式だが、 大坂なおみや八村塁を代表とする選手団は、 日本の多様性を強く印象付けたように思う。
海外のメディアは、 開会式の時に、 観客席に人がいるように見えることに感動していた。建築雑誌で、ずいぶん前にこのことは知っていたが、 実際に自分もそのように見えて、 建築家の先見の明に感動した。
ソフトボールの落球したセンター、 PKを外したなでしこ、決勝で敗れた柔道選手。 いろいろなことがこれからもたくさんあると思うが、 アスリートには罪はない。
オリンピックが終わるまでは、 雑音をシャットアウトして、 終わってから議論再開するとして、 とりあえず、 胸を熱くしながら応援することにしよう。