社長コラム
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西日本サイディングニュース9月号掲載

社長コラム

ついに阪神が18年ぶりの『あれ』を手に入れた。幼いころからの阪神ファンである私は、ペナントレースが始まる前に、今年のスローガンを『A .R .E .』に決めたとき大丈夫かな?と不安になった。岡田監督のインタビューは、あれやそれやと代名詞が多く、言葉を省略する場合も多いため、ベテランのインタビューアーでないと通訳が必要とも言われた。そんな監督が、若いチームであるタイガースの選手とコミュニケーションできるわけがないと思った。しかし、ふたを開けてみれば、息切れすることが多い9月に11連勝でぶっちぎりの優勝!岡田監督ごめんなさい。

阪神の勝因は、まずダブルプレーの多さが挙げられる。ダブルプレー成功率は昨年が約58%、今年は約70%。キャンプで徹底的に鍛えたようだ。次にリーグ最少失点。3番目に、四球を選んだ時の選手の給与のポイントを1ポイントから1.2ポイントに上げたこと。それによって、352四球から452四球へ増加。4番目に出塁率。チーム打率は3位だが出塁率はトップ。5番目に得点数。これもトップをマーク。8月22日の中日戦では、なんと9個の四球を選んで勝利している。反対に与四球はリーグ最少の277。四球で勝ったと言っても過言ではない。

セカンド出身の岡田監督曰く、一人塁に出ると途端にやること考えることが多くなり嫌だった。シンプルなアイデアで最大の効果を得る。岡田采配は野球の王道であり、企業経営にも通じるものがあると感じた。