社長コラム
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西日本サイディングニュース9月号掲載

社長コラム

 いよいよ、半沢直樹が次回で最終回となった。
(9月23日現在)柄本明氏演じる箕部幹事長の伊勢志摩空港の土地買収疑惑。私にとっては、デジ
ャビュな話だった。
 平成3年、ハウスメーカーに就職した私の初任地は鹿児島。
 当時の同期に、特定郵便局長の息子がおり「実弾は前日に落とさなければいけない。」と言って
いた。また、選挙期間中にゼネコンのお客様の勤務先に行くと、もぬけの殻だった。
 奄美大島出身の先輩は、1票5万で、票読みは十票単位まで絞り込むと言っていた。なぜなら
奄美大島は、アメリカの占領下だったという歴史的な経緯もあり、中選挙区当時、日本で唯一の
小選挙区、千票単位の選挙で、保徳戦争といわれる激烈な保岡徳田戦争があった。これは、それぞ
れの側につくゼネコンの仕事が、選挙結果によって決まるからである。
 私が住んでいる大阪の泉北ニュータウンも、実質売買不可能な農地にもかかわらず、無断で
山林に地目変更された。2 -3の会社を経て、田中角栄の会社である日本電建から、日本住宅公
団に売られた。その土地が、一説には数百万坪と言われている。
 半沢直樹の面白いところは、痛快な勧善懲悪のヒーロー物語という側面のほかに、社会がど
のように動いているのか、学校では教えてくれない社会勉強ができるところだと思う。
 さあ、半沢直樹最終回、巨悪に勝つことができるのか?! 楽しみだ。