社長コラム
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西日本サイディングニュース3月号掲載

社長コラム

コロナウィルスで汚染されたダイヤモンドプリンセス号が、黒船来襲の如く横浜港に入港した。しかし、暫く国会は、桜を見る会やウグイス嬢日当問題でもちきりだった…。
 そんな軽視?されていたコロナウィルスも、今や、世界の感染者数が発生から3か月後の3月7日に10万人。その11日後の18日に20万人。その4日後の22日には30万人超と、感染拡大が拡大している。3月22日時点での死者数(感染者数)は、1位イタリア5,500(6万)人2位中国3,200(8万)人3位スペイン1,700(3万)人4位イラン1,600(2万)人5位フランス500(1万5千)人6位イギリス230(5千)人7位アメリカ200(1万4千)人8位韓国100(9千)人9位ドイツ80(1万8千)人。 日本は40(千)人。死亡者数合計1万1千人。死亡者数上位国は、感染者数よりも、死亡率が高い特徴がある。
 パンデミックの新たな中心地となったイタリアでは、映画館・ナイトクラブ等が閉鎖。葬式・結婚式も約1ヶ月間禁止になった。イタリアの死者数が多い理由は、イタリア北中部に中国系企業が約6万社と多くあり、商店や農園、工場に中国人労働者が多かったことが挙げられる(推計40万人)。ミラノは、「イタリアにおける中国人の首都」と呼ばれる位だった。また、うつりやすい習慣(挨拶のハグ・キス・握手や、教会での廻し飲み等)と、高い高齢化率(23%)、同居率(20%)、5年間で770ヶ所の病院を閉鎖したことで病床数が少ないこと(病床数は、1,000人当たり、イタリア3.2、スペイン3.0、イギリス2.5、日本は最大の13床)等も原因のようだ。
 ほかにも、欧米諸国には、「マスクを付けて顔を隠す事」は、「重病人」「犯罪者」と警戒心を抱かせる為、マスクをしないことが挙げられる。オーストリアでは、2017年から、テロ対策の為、マスクの着用は法律で禁止(覆面禁止法)されている。
 コロナウィルスの影響は、今後どれくらい続くのか?神のみぞ知ることであるが、今まで不気味がられてきたマスク姿の日本人観光客が、今回のパンデミックをきっかけに市民権を得られることが、唯一のメリットかもしれない。