社長コラム
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関西サイディングニュース5月号コラムをアップデートしました。

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今日つれづれ
神戸睦史(ハウゼコ)

三菱自動車が、事実上日産の傘下入りするというニュースが、一面トップで報じられた。
三菱自動車には、三菱商事・三菱東京UFJ・三菱重工業からそれぞれ何十人という人材が送り込まれていたとのこと。傘下入り云々以前に、これでは三菱自動車のプロパー社員のモチベーションも上がらないだろう。
燃費試験改ざん問題をうけて、三菱商事出身の会長は、”わからなかった。切り込み不足でした。”ということで留任するらしい。わからないはずはないと思うのだが・・・。
社内の会議では、ダイハツ・スズキの燃費に追いつけ追い越せということで、短期間に度重なる燃費目標の上方修正がなされた。予算も人材も少ない中、度重なる上方修正された目標を、予定通りにクリアしていった開発陣。会長は、彼らを全面的に信用していたということなのだろうか?また、日産の技術陣もおかしいと思っていたのではないだろうか?
東芝では、実現不可能な業務目標を社員に強要する”チャレンジ”というものが存在した。それとよく似た構図だ。おそらく、自分を善意の第三者にしたかったのだろう。あるいは、このシナリオはゴーン社長との阿吽の呼吸でなされたものなのか?と思わせる位、利害関係者がすべて丸く収まる見事な収拾策だ。
シャープにしても、東芝、三菱自動車にしても、創業世代が去って、だんだん魅力のない会社になっているような気がする。かたや、ソフトバンクや楽天、ルノー、ホンハイのように、顔の見える経営者がいる会社は魅力的に見える。その顔の見える会社に買われていく側の社員の無力感は、如何程のものだろうと思った。