西日本サイディングニュース11月号掲載
11月23日、阪神タイガースとオリックスバッファローズの優勝パレードが、大阪と神戸の2会場を午前・午後で会場を入れ替えてそれぞれ行われた。阪神の38年ぶりの“アレ”のおかげだ。大阪の阪神ファン35万人、 オリックスファン20万人。兵庫の阪神ファン30万人、オリックスファン15万人。野球人気がサッカーにとって代わられ様としている中、合計100万人の動員は凄いというしかない。
しかし、よくよく考えてみると、阪神の本拠地は甲子園がある兵庫県西宮市、オリックスの本拠地は京セラドームがある大阪市。上品なファンが多い?オリックスが実は大阪の球団で、上品ではない?ファンが多い阪神が兵庫県の球団という、テレコの現象が起こっている。
大阪の吉村知事が、あたかも阪神を大阪の球団として優勝のお祝いコメントを出していたのだが、実は越権行為だった可能性がある。伊丹空港の問題を大阪府の橋本知事が論じていた時に、後から実は伊丹空港は兵庫県だったという笑い話があった。それと似ている。もっと兵庫県知事は、アピールしたら良いのにと思う。これも、大阪人の厚かましさなのかもしれない。
阪神タイガースの業績は、順位とリンクしていて、強い時ほど業績がよい。今年の業績はまだ出ていないが、昨年の業績は売上推定200億円純利益13億円。今年はもちろんのこと、来年どんな業績が出るのか今から楽しみだ。宝塚が休演続きで業績寄与できそうにない分、充分に補填してくれるのではないかと、阪神阪急ホールディングスの幹部は期待しているだろう。
当分、阪神タイガースの業績は好調を維持し続ける公算が高く、インバウンドで盛り上がる関西経済をより元気にしてくれるのではないかと期待している。