日本住宅新聞にハウゼコの記事が掲載されました。
換気・通気の確保と雨仕舞いを両立
パラペット専用換気部材一体型笠木板金
▽アンタレス・ホールレス・パラペットキャップ
▽アンタレス・ホール・パラペットキャップ
日本の木造住宅の屋根は従来、切妻や寄棟などの形状が一般的だった。だが、近年では、ニーズの多様化に伴い、本来はRCの意匠であるキューブ型等の木造住宅が増え、陸屋根等の水平面の屋根も多く見られるようになった。屋上や陸屋根の端部には手すり壁(パラペット)を設けるが、通気工法を採用してパラペットにも通気層も設けた場合に、漏水や結露事故が発生した事例も少なくない。
こうした事故を防ぐことを狙い、住宅用換気・通気部材メーカーの(株)ハウゼコ(大阪市、神戸睦史社長)はこのほど、パラペット専用の換気部材一体型ホールレス笠木板金「アンタレス・ホールレス・パラペットキャップ」を開発。1月に新発売した。換気部材「アンタレスミニ」と笠木板金を一体化することで、施工性にも優れ、換気・通気を確保しながら雨仕舞いすることを可能にした。
パラペット天端の脳天釘打ちを無くし、下地側面からのみ釘打ちする「アンタレス・ホールレス・パラペットキャップ」のほか、設計・施工者のニーズに応じて選択できるよう、脳天釘打ちを残した「アンタレス・ホール・パラペットキャップ」もラインアップした。こちらも脳天の釘穴周辺部を立ち上げ、雨水の浸入を防ぐ構造になっている。
これまで、パラペットの笠木に関しては規格品が無く、また笠木まわりの納まりについても図面に書かれていないことが少なくない。そのため、板金業者が現場ごとに製作して納めることがほとんどだ。
その点、「アンタレス・ホールレス・パラペットキャップ」「アンタレス・ホール・パラペットキャップ」を使用すれば、現場ごとの笠木板金の製造を省略し、パラペットの笠木まわりの納まりを標準化することが可能になる。パラペット周辺部は、大工やサイディング事業者、板金事業者など複数の事業者が関わるが、シンプルな構造で施工性が高いため、誰でも施工できる。「パラペットの笠木部分の納まりに関しては見落とされがちな部分」と神戸社長。「笠木部材一体型の笠木板金によって、戸建木造住宅の換気・通気を確保するとともに、劣化の原因になる漏水・結露のリスクを回避し、住まいの長寿命化に寄与することができれば」などと話ししている。