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ハウジングトリビューンNo.21 vol.525にハウゼコの記事が掲載されました。

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パラペット用の換気一体型の笠木板金を開発
換気と防水を両立 優れた施工性も付与
ハウゼコ(神戸睦史代表取締役社長、大阪府大阪市)はパラペット専用の換気部材一体型の笠木板金を開発した。形状や納め方などを工夫することで換気性能と防水性能の両立を図った。また、施工性も追及し、誰が施工しても均一な性能を発揮するように配慮。パラペットのスタンダートな納まり部材として普及させていきたい考えだ。

 ハウゼコは、パラペット専用の換気部材一体型の笠木板金を開発した。
 パラペットやバルコニー周辺部は、漏水・結露事故が多発している要注意箇所だ。近年住宅の外壁において通気工法が普及してきているが、これに伴いパラペット・バルコニーにも通気層を設けることが多くなっている。この際、通気に重点を置きすぎると雨水浸入のリスクが高まり、防水に注力しすぎると上手く通気を確保できない。同社ではこうした課題の解決を目指し笠木下換気部材「アンタレスミニ」を開発。形状や納め方などを工夫することで、通気性能と防水性能の両立を図ることに成功。採用実績も伸びている。

換気部材と笠木板金の一体で施工を簡素化、均一な性能を発揮
 ただし、バルコニーについては、アルミ製の笠木部材の規格品が一般的に流通しているのに対して、パラペットについては、現場ごとに板金事業者が笠木板金を製作し、納めることが多い。このため、パラペット周辺部では、大工や外壁事業者、板金事業者など、複数の事業者の工程が入り組み、適正な施工が難しいと指摘する声も聞かれる。
 この課題の解消を目指して同社が開発したのが、パラペット専用の換気部材一体型の笠木板金だ。換気部材である「アンタレスミニ」と、あらかじめ工場で製造した笠木板金を一体化することで、現場での板金笠木の製造を省略できる。非常にシンプルな構造であるため、誰が施工しても均一な性能を発揮し、より高いレベルでパラペット周辺部の通気性能と防水性能を確保できるようにした。換気部材一体型の笠木板金には、パラペットの下地側面の横から釘打ちすることで、漏水リスクをより低く抑えた「アンタレス・ホールレス・パラペットキャップ」とパラペットの下地側面だけでなく下地脳天にも釘打ちする「アンタレス・ホール・パラペットキャップ」の2タイプの商品を用意。アンタレス・ホール・パラペットキャップの方が若干、施工時間の短縮を図れるという。なお、アンタレス・ホール・パラペットキャップの脳天の釘打ち部にも、釘穴周辺部を立ち上げることで、雨水の浸入を抑制できるように配慮した。「パラペット周辺部は、施工が入り組む箇所であるため、これまで標準的な納まりが定まっていなかった。当社が開発したパラペット専用の換気部材一体型の笠木板金をパラペットのスタンダートな納まり部材として普及させていきたい」(神戸代表取締役社長)としている。