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ユーザー訪問① :  ハウゼコ社長・神戸が聞く! 

こだわりの家づくり「縁 創建工房様」、結露事故がハウゼコ製品との出会いでした。

 

神戸:松藤社長、本日はよろしくお願いいたします。

木の素材感があるとても美しい和風テイストのこだわりのある家をお造りになっておられ、住宅建築情報誌などでもたびたび取り上げられておられる縁 創建工房さんですが、まずはハウゼコ製品をお使いになられたきっかけからお伺いしたいと思いますが。

 

松藤社長:ハウゼコさんを知ったきっかけですか…

弊社は長期優良住宅に取り組んで10年くらいになります。私は元大工ということもあり、自分がどうしても曲げたくない仕様でやってみたいと、チャレンジを始めたんです。

維持管理等級の面も考慮して、外壁はスーパー白洲そとん壁、断熱材はサーモウールと自然素材を使っています。屋根の防水には早くから透湿性防水ルーフィングを使い、サイディング、ビニールクロスは使用しません。「呼吸をする家」がコンセプトなんです。呼吸を妨げる面材は極力使わず、壁下地のバラ板も通気層の胴縁もひのき材です。胴縁には通気スリットを自分たちで加工しています。

 

神戸:すごいこだわりですね!透湿ルーフィングはまだそれほど普及していないですよね。壁下地のバラ板や通気胴縁までひのき材ですか!隠れてしまうところなのに…

松藤社長:ところが、通気については床下をきちんと通気させていたら屋根はこれでいいだろうと…和風の家ということもあり切妻で軒出も900ミリ、屋根通気層も60ミリを確保していますし。また他社製ですが棟換気役物や軒天ガラリをつけていましたし、これでいいだろうと思っていました。

それである日、お引渡し後半年の家で、勾配天井のダウンライトからポタポタと水が落ちていると「雨漏り」の連絡がありました。ガルバリウム鋼板たて平仕様で、「漏れるわけがないだろう」と考えていたので、奥様に「加湿器をたくさんご使用になっていませんか?」と言ってしまいました。室内側で発生する水が原因で結露したんだと考えたんです。でもその原因が通気不足だとは考えませんでした。

とりあえず原因究明のために「屋根を全部はがさせてください」とお施主様にお伝えし、ガルバリウム鋼板をめくったら、透湿ルーフィングが茶色と白のしましまになっていました。

「嘘だろ、これ?…」軒先換気部材も入れていたのですが棟換気部材がないところは透湿ルーフィングが茶色になり、棟換気部材があるところは透湿ルーフィングが白いまま、つまり通気していないところが

結露を起こして茶色に変色してしまっていたんですね。垂木で区切られた横方向の通気が十分ではなかったんですね。(事故写真12

 

神戸:この写真、こんなにはっきりと縞模様になって…いや、結露事故は恐ろしいですね。

でも…あれ?軒先も変色していますよ?(事故写真3

これは…そうですね、結露か雨水の浸入か、いずれにせよ水が原因です。軒先側の換気物から雨水が浸入したものか、あるいはガルバリウム鋼板の屋根の裏側で水が毛細管現象によって吸い上がってきたものかのどちらかですね。雨水の浸入なら当社の軒先換気部材・デネブを使えば、また、毛細管現象によるものなら段付唐草を使えば大丈夫です。

※デネブシリーズは総合カタログ2020年版3846Pを、段付唐草は2167Pをご覧ください。

 

松藤社長:そうですか、今後もよろしくアドバイスをお願いできれば助かります。

それで、この家ではその後、垂木にスリットを入れ、横方向の通気をとることで、結露はピタッと止まりましたが、結露の恐ろしさを知りました。意識の高い家づくりをしているつもりがこの結果で、愕然としました。これをきっかけに通気を本気で考えるようになり、ハウゼコさんの製品を積極的に使うようになりました。これがハウゼコさんとの出会いなんです。ハウゼコさんでいちばんいいのは細かい対応ですよね。特注品なんかの場合だと何度も作り直して持ってきてくれるんですよね。現場の方の熱意というか、一口で言えば「そこまでやるか、」みたいな根性を感じます。壁の下端に使う通気水切りですが、下端開口部の角度や水かえしの折り返し寸法、絶縁テープのクリアランスなどを1度刻み、ミリ単位で非常に細かく要求しました。ベランダ部分の掃き出し窓開口部の立ち上がり部分に、結露リスクをさけるために通気層を設けますが、水の浸入があってはならないと当社独自の仕様・寸法を採用しています。この仕様で8年間で、60棟の住宅に採用してきましたが、漏水事故を起こしたのは平成307月豪雨(西日本豪雨)の時の一軒だけです。

 

神戸:そうですか。よくわかりました。御社の家づくりに私たちハウゼコが役立っているのはうれしいことです。ま、正直言うと、うちの工場もそこまでもよくやっとるな、と(笑)

 

松藤社長:神戸社長が全国的にあちこちでセミナーで喋って、啓蒙に力を入れておられることが本当に大事なことだと思うんですよね。キッチンやインテリアに比べると、住宅の耐久性に大きく関わる結露や通気などは「裏方」だと思うんですよね。でも表に出ない通気や換気のポイントこそ大事にこだわっていきたいんですよね。

神戸:ところで松藤社長、今、一般の人たちが住宅に関して何に一番関心があるかご存知ですか?住宅支援機構の調べで3年前は「断熱」、ついで「耐震」でした。それが今は一番が「耐久性」なんですよね!

 

松藤社長:ああ、そうなんですか!私は「耐震」だと思ったんですが…

 

神戸:「断熱」や「耐震」についてはどのビルダーさんも、メーカーさんも同じレベルでアピールできますが「耐久性」は地場の工務店さんが一番アピールしやすいポイントでもあるんですよ。でも、「耐久性能」については松藤社長のように、独自で考えて答えを出し、しかもその仕様を日々進化させていく努力が大きな差別ポイントとなると私は思います。

 

松藤社長:わかりました。これからもぜひよろしくお願いいたします。

 

神戸:今日はお忙しい中、貴重なお時間をいただきましてありがとうございました。