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軒ゼロ住宅の問題点とは

軒ゼロ住宅が増えてきた要因は、都市部の敷地条件の厳しい狭小地などの場合、斜線制限を回避する方法として、住宅の最高高さを抑えるためにキューブ型が有効であることや、敷地を有効利用するため、軒の出を短くし境界線へ可能な限り建物を近づけようとします。

キューブ型住宅


片流れ屋根住宅

  そして住宅会社は「先端的デザイン」として片流れやキューブ型住宅の提案し、施主自身も「住宅のトレンド=軒の出が無い」とのイメージが浸透したこと、さらに建築コストが安くなることもあり、軒ゼロ住宅はここ近年急激に増加してきたのです。

  しかしながら、確かに意匠性は今時かもしれないが、軒のない住宅は非常に雨漏りリスクが増大すると言えます。

日本住宅保証検査機構(JIO)によると2010年7月から2016年6月までに保険金の支払いを認めた雨漏り事故案件を対象に、それぞれの雨水浸入箇所で軒の出があるかを調査しました。その結果、軒の出がない箇所での雨漏りが71.8%と全体の7割を超える事が分かりました。(軒ゼロ=軒の場合柱芯から端部まで250mm以下、ケラバと棟は端部までが150mm以下と定義)また軒の出がある場合とない場合の雨漏り事故の発生確率を比べると、ない場合が約5倍になることが分かったのです。

日経BP社発行 「雨漏りトラブル完全解決」参照

雨漏りによる漏水事故が多発している三大部位として、外壁開口部、バルコニーおよび陸屋根、屋根と外壁の取り合い部が挙げられます。その内、軒ゼロ住宅にとって危険な部位は、屋根と壁の取り合い部となります。軒の出がある住宅では、外壁防水紙の張り仕舞の位置は軒の出によって雨がかりから保護されるため、止水ラインの不連続はさほど問題はありません。ところが、軒ゼロで軒の出がある場合と同様の工程で屋根と外壁の工事を実施すると、お互いの止水ラインの端部が不連続なままで、常時雨がかかりする位置に置かれる状態になり、その結果、不連続部分から雨水が浸入するリスクが極めて高くなるのです。

軒ゼロのもう一つの問題は、軒の出による壁面の雨がかりからの保護が得られなくなり、壁面各部からの雨漏りや劣化のリスクが増大することです。軒を壁面から深く出すことで、季節に応じて日差しを調整し、雨の時でも戸を開け放しにして風が通るようにするというのは、蒸し暑い夏を快適に過ごす日本の家づくりの知恵でした。しかし、近年は軒の出が小さい家づくりが増え、それらは壁面全体で雨掛かり面積が増えるため、長期で見るとまさにボディーブローの様に効いてきます。その為、窓などの開口部に雨水が当たる頻度も増え、雨漏りのリスクをさらに増大させる一因となるのです。

例えば軒の出60cmで雨掛かり頻度が5回以下だった壁面位置が、軒ゼロでは30回になった。その分当然トラブルの発生確率も大きく変ります。

また、壁の外側に屋根を張り出さない最近の傾向は、ケラバについても見られます。深いケラバの出は、軒の出と同様に風雨から壁を保護し、かつ開放的な開口部から雨を吹き込ませない為のものです。屋根面全体が受ける雨水が集まる軒に比べれば流水性は少ないので、その分油断しがちです。しかし屋根材の種類等によっては屋根面を横に移動した雨水が屋根材裏面に回りやすいのです。この雨水は釘穴などから軒天材の下に漏った場合、ケラバが出ていれば軒天井の汚染程度で済みますが、ケラバが出ていない屋根では浸入雨水が躯体を湿潤させ、直接室内に漏るリスクが高くなるのです。

デネブ

デネブウォータープルーフモールディング

以上の様な軒ゼロ住宅の問題は、軒先換気部材「デネブ」・「デネブアジャスト」、ケラバ側には通気見切防雨型「デネブウォータープルーフモールディング」、防水ケラバパッキン「デネブウォータープルーフパッキンB」が解決します。

「デネブ」・「デネブアジャスト」は、通常軒先は屋根工事、外壁工事、大工工事の取り合いが難しい部位ですが、屋根工事業者にて容易に取付ける事ができ、軒天をスッキリ納める事が可能です。

  「デネブウォータープルーフモールディング」は全周換気が可能な防雨型通気見切で、施工も簡単。「デネブウォータープルーフパッキンB」は準防地域でも使用でき、外壁内へスッキリと納まります。

いずれの製品もデザイン性にも優れ、外観の意匠性を損なわず換気性能と高い防水性能を兼ね備えた製品です。軒ゼロタイプの住宅に最適といえるでしょう。

軒ゼロ住宅の問題を解決する製品はこちら

http://hauseco.jp/products/nokizero/

2019年版 総合カタログ