トップ > ニュース > 社長コラム > 関西サイディングニュース11月号コラムをアップデートしました。

関西サイディングニュース11月号コラムをアップデートしました。 | 換気棟は株式会社hauseco(ハウゼコ)



jpeg↑PDFはこちら

今日つれづれ
神戸 睦史<ハウゼコ>

 日曜夜9時からのドラマ”陸王”の視聴率が好調だ。ジリ貧の斜陽産業である老舗中小企業の足袋屋「こはぜ屋」の4代目が、一発逆転を狙って競技用シューズ作りにチャレンジする話だ。メインバンクの担当者から足袋だけではジリ貧なので新規事業を興すべきと進言され、協議シューズに進出することを決めた矢先に、銀行から運転資金の融資中止を通告され、そこからいばらの道が始まる。素材の特許が大企業に押えられそうになったり、大量受注に成功したタイミングでベテランの職人が倒れたり、製造機械が故障したり、開発者が怪我をして生産が出来なくなったり・・・。しかし工程の重要な部分は、頼りなさそうな女の子がカバーをし、開発者の仕事は、これまた頼りなさそうな社長の息子がカバーをする。2人ともいわゆる負け組だったが、このプロジェクトで大活躍する。初めて社会から自分たちが必要とされる状況になり、過酷な状況でありながら生き生きと働く。このドラマは良く出来ていて、中小のメーカーの後継者の直面するシチュエーションを、見事に描いている。このままでは必ず衰退することがわかっていても、新規事業への進出には沢山のお金と人的資源が必要で、二の足を踏む場合が多い。又、金庫番と銀行の反対に遭う場合も多い。仮にそこが上手くいっても、特許や商流、資本力で負けてしまう。そこを打開するには、情熱と運しかないということかもしれない。
 この話を先日、ある大学教授と話をした。その大学教授の父も、こはぜ屋と同じような20人位の中小メーカーを経営していた。しかし、中小企業に入るのがいやで、研究の道に進み大学教授になった。学生時代、社長だった父に”こんな仕事やめちまえ!”と言った。しかし、父の心情は、このドラマのように様々な苦悩と葛藤をしていたかと思うと、胸が詰まります。父の事を全く理解していなかったと話していた。経営者は、会社の状態が悪くなっても誰にも相談できない、孤独な職業だ。ドラマは、テレビの中だけでなく、身近なところにもあった。